今日、兄ちゃんの新居が決まった。新社会人としての新しいスタートがまさに始まろうとしている。

でも、兄ちゃんは家族に心配と負担を掛けると言って、電話越しで涙を流していた。そんな家族を思いやる兄に、僕は心を打たれっぱなしだ。

兄は本当に良く頑張っていた。確かに1人暮らしがしたいといって関東に出て行ったけど、1人暮らしも頑張っていた。特に料理は毎日自分で作っていた。学問も頑張って、成績も優秀。だから、全然気にしなくていいんだよ。

不安・・・そんなもの、全部僕が背負ってやる。兄ちゃんには気持ちよく新生活を始めて欲しい。負担・・・気にするな。僕が我慢すればいい。だから何も心配しなくていい。
あとは家族で乗り越えていけばいいんだ。あの時みたいに。

僕に任せとけ。必ず立派な社会人になって、家族を支えてやる。その不安の分だけ幸せにしてやるよ。